「皆既月食をみよう」について

 2011年12月10日 皆既月食がおきました。今回は、名古屋市科学館プラネタリウムの協力のもと、Apple社のiPadを使った皆既月食レクチャーを実施しました。レクチャーでは2人に1台のiPadを用いて、既存の天文系アプリを活用しながら、月食における太陽、地球、月の位置関係を学びました。

教材コンテンツについて

 主な教材とながれは以下のとおりです。

名古屋市科学館プラネタリウムの資料を活用しながら、皆既月食のしくみについて説明を行いました。
月について身近に感じてもらうために、iPadのドローイング系アプリを使って、月の写真を下絵にしながら、「うさぎ」「かに」の模様をさがして、描き込んでもらいました。みんな「かに」はすぐに見つかるけれど、意外にも「うさぎ」に苦戦していました。
「Solar Walk」というアプリケーションをつかって、太陽、地球、月の満月時における位置関係を調べてみました。また、12月10日の満月と前回の満月のときの位置関係の違いを調べました。「なぜ、満月のたびに皆既月食はおきないんだろう?」素朴な疑問に対する答えをアプリを使いながら見つけることができました。

活動記録

 iPadを使いながらのレクチャーは初めてでした。iPadを使うからこそ可能になることはなんだろう。。。レクチャーの担当者とともに知恵をしぼり、「参加型」「自分で考える」要素をいつもよりたくさん入れた授業にしました。
 参加した生徒(高3)から、「毎月皆既月食が起きない理由をアプリを使って自分たちで考え、答えを見つけたとき、鳥肌がたった」と眼を輝かせて話していたのが印象的でした。